
べにばなと烏梅
烏梅は黒梅とも呼ばれ、約1400年前に遣隋使、遣唐使により薬用として伝えられ、その後、紅花染めや化粧用の紅の媒染料として使用されてきました。 明治以降、化学染料の普及により烏梅の需要は激減し、現在は、伝統技法を守る数少ない染色家のみが烏梅を媒染料として、手間暇をかけて染色を行っております。 烏梅を媒染料とし...
烏梅は黒梅とも呼ばれ、約1400年前に遣隋使、遣唐使により薬用として伝えられ、その後、紅花染めや化粧用の紅の媒染料として使用されてきました。 明治以降、化学染料の普及により烏梅の需要は激減し、現在は、伝統技法を守る数少ない染色家のみが烏梅を媒染料として、手間暇をかけて染色を行っております。 烏梅を媒染料とし...
漢方と紅花 紅花は947年、宋代の中国の書物『開宝本草』に初めて記載がみられ、「血を活し,燥を潤し,痛を止め,腫を散じ,経を通ずる.多く用いれば留血を破り, 少しく用いれば血を養う」とあるよう血液の滞り障害に珍重をされていた事が伝えられています。 また、李時珍は、「気味は甘、平。無毒で、心憂鬱積、気悶して散...
紅花は973年の中国の書『開宝本草』に「紅藍花」として痕血(血液の滞り)を治し,血の道障害に適用し,婦人病薬として使用する旨が記載されています。 1596年の『本草綱目』李時珍には、漢名は「紅藍花」『釈名』では「紅花」「黄藍」その花は紅色、葉は藍に似ているので名に藍がある。と書かれています。薬物書『経史証類...
最上紅花のルーツ 最上紅花のルーツは中近東の古代キルギスであり、とても強い棘の葉を持った植物です。長い年月をかけて人が改良し、棘の無い紅花として貴重な紅の染料と、生薬として珍重され、古代エジプトではミイラの布の染色にも用いられていました。 『ルーツとされる紅花の原種』笹沼恒男論文 ベニバナの系統進化・多様性...