【開発Story】愛から生まれたショール

身に着けるだけでスキンケアできる紅花香黄染めなので世界中の人が笑顔になれる製品をと考えた14代。砂漠の国の人から聞いた話を思い出しました。
「布を頭からかぶるヒジャブという習慣は宗教だけではなくて生活の知恵なの。とても暑くて肌も髪も日差しにやられてしまうので、布で守ってもらって生活しているのよ。だから生地が悪いと具合も悪くなっちゃうから、良質な生地のヒジャブは貴重なの」

30度を超える日差しの中で素肌を守る為の知恵として生まれたのがヒジャブだと知りました。私の住んでいる山形県でも雪の降る寒い日は霜焼けにならないように頭から布をかぶって肌を守ります。江戸時代の浮世絵では雪景色の中御高祖頭巾を巻いているオシャレ美人が出てきます。江戸時代に疱瘡が流行した時には木綿を紅花で染めた花頭巾を被らせて治療としていました。伊達政宗も疱瘡を患い花頭巾を被っていたともいわれています。布で皮膚を守る事は人類の知恵なのだと思いました。

音羽屋の作った香黄染は自然の恵みの有効成分がたっぷり含まれています。この香黄染ならば、お肌の悩みを抱えている人や暑さで苦しい人達にも快適を届けられるのではないだろうか?
せっかくスキンケアが期待出来る布なのだから、全身に巻けたら気持ちが良いだろうと考えて砂漠の国の人が上半身を覆えるようヒジャブに対応するサイズで作りました。