【開発Story】紅花香黄染~べにばなこうきぞめ~

身に着けるスキンケアという発想

100年以上前から連綿と受け継がれてきた紅花を発酵させるという技術にボタニカルアロマの知恵を融合させた音羽屋独自の染料液です。紅花の薬効成分が一番高い状態の液に真珠とラベンダーを配合。オシャレをしながらお肌もキレイになる身に着けるスキンケアです。020

天然の蛍光発色

古代は祈りとしての「祈りの色目」がありました。黄色は光り輝く色であり、古代では大地を表します。紅花は99%が黄色素で1%が紅色素です。もともとは黄色の生命体である紅花は虫の受粉のお知らせサインとして紅く色づき、虫からわかるように蛍光発色します。紅花香黄染めは紅色素と黄色素の両方の成分が含まれているので、暗い所では柔らかい明るさを発します。

愛から生まれた紅花香黄染~紅花香黄染誕生秘話~

紅花を摘んでいるとその不思議な色目がとても魅力的で愛おしくなり棘は痛いけれど思わず夢中で摘んでしまいます。そうして摘んだ紅花から染料となる紅餅を加工しているとササクレが癒えカサカサだった手がふっくらとなる瞬間の工程がありました。実感として得た感覚と化学的な根拠からその工程で生じた液の研究を始めました。当時科学者をしていた弟や各研究機関からご指導とご指南を頂き、5年の歳月をかけ豊潤な美容液のような染色液が完成し「紅花香黄染」と名付けました。
真っ先に作ったのは浴用タオルでした。
息子が強いアトピーだったので、常在菌が活性化するようなタオルが欲しかったからです。浴用で使うのでシルクセシリンが通常の養蚕よりも豊富な野蚕シルクを用いて紅花香黄染で染色した物を「これなら痛くないよ」と息子にプレゼントしました。お風呂の時間がホッコリと豊かになり、息子の笑顔に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

この時の喜びから、商品開発を進める事になりました。